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ケーブルテレビ様向け中継車の製作


弊社では 2003年に中継車の製作業務を受注する事となり、車輌を除く映像システム部分を担当する事となりました。この度完成の運びとなりましたので、その一部を ご紹介させて頂きます。

今回の中継車はお客様との打ち合わせにより
・中継車には移動時にカメラや三脚などの機材を積載しない。
・スタッフは別の車輌で移動する。
などの条件が提示されました。

結果広い作業スペースを確保できて、5人がゆったり作業できる空間を実現できました。
以下に弊社の作業部分を紹介させていただきますが、車輌の全景は天候などの都合により撮影できておりません。

車輌は三菱KK-FG82EE(11)、発電機はホンダのEV6010(ガソリン)を使用しております。車輌は4輪駆動車ですが低床タイプを選択されまし た。

スイッチャーはソニーのDFS-700Aが採用されました。カメラ1から4まではSDIで接続し、カメラ5と6はコンポーネントで接続する仕様になってい ます。


●機器実装用のラック

機器ラック
SPCC2.0tを裁断、曲げ加工をして溶接
で 組み上げました。結果一体構造となり 堅牢な構造となっております。重量は驚くほど軽く、写真の状態で5kg程度です。
ラックマウントはEIA規格で奥行きは550mmとなっており、コンパクトながらスイッチャーの本体も収納可能です。

ラック寸法
高さ1374mm奥行き550mm幅500mm
収納ユニット数29ユニット

本ラックは3本連結して積載されました。
●ミキサー、VTR収納ラック

ミキサーVTRラック
機器実装用ラックと同じ構造で製作しましたがサイズが少し小さくなって おります。このラックは2本連結して天板を木製で1枚ものにしました。ラックの天板にはミキサー用のモニタースピーカーと音声スタッフ用のピクチャーモニ ターが載ります。

ラック寸法
高さ974mm奥行き500mm幅500mm
収納ユニット数20ユニット
●ラック背面より

ラック背面
クロメートメッキの金具は実装機器の後部サポート用です。背面にはケー ブル捕縛シャフトが取り付けられるようにEIAのピッチでネジを設けてあります。
●引き出しユニットの機構

引き出し 今回CCUのリモートパネルを収納する引き出しも製作しました。実装サ イズを小さくするために薄型に設計しました。
引き出しは4カ所でロックされます。
●引き出しユニット

引き出し
CCUリモートパネルは4台まで収納できます。パネルの仕様を変更すれ ばスイッチャーのコントロールパネルなども収納可能です。
●引き出しユニット実装状況

引き出し
実装サイズは3ユニットです。
●引き出し収納状況

引き出し
今回のCCUはソニーのCCU-TX7/1でリモートパネルはRCP- D51が採用されました。カメラ台数は6台なため引き出しユニットは2セット実装されました。
●機器ラック

車内
非常にシンプルな構成になっています。ソースモニターに液晶を採用した ため、カメラ台数が比較的多い構成ですがコンパクトに収納されています。
機器のメンテナンスは車輌後部から行います。
●ミキサー、VTRラック

車内
ミキサーはスタッフの方が使い慣れたヤマハのO1V/96が採用されま した。
●音声パッチ盤の端子台

音声端子台
通常音声パッチ盤の背面側は206R(くし形)端子台かマルチコネク ター、あるいはキャノンコネクターになっていますが、今回は挟み込み式の端子台を採用し製作しました。表示もわかりやすくメンテナンスや変更が容易に行え ます。
48ch96穴バンタム、フルノーマル接続です。
●連絡端子盤

連絡端子盤
トライアキシャルコネクター、BNCコネクター、F型コネクターはカナ レ製品を採用しました。キャノンコネクターはXLR3-31F77とXLR3-32F77です。
キャノンコネクターはオスメスをパラレルで接続し、外部との接続時にコネクターのジェンダーで困る事がありません。
今回車輌のメンテナンスの事情から連絡端子盤の隣に外部電源入力パネルを取り付ける事になりましたが、ケーブルの引き回しを別ルートにしてノイズなどの影 響を回避しました。



以上簡単 に紹介させていただきました。
今回は導入されませんでしたが、GPSあるいは電波時計モジュールを使ったデジアナ時計も提供できますので、よりしっかりとした時刻管理が可能になりま す。
お客様のご要望を実現するためにしっかりと事前打ち合わせをさせて頂き、導入後もフォローを大事に考えておりますので、中継車あるいは通常の映像システム の構築の際にはぜひご相談下さい。


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